『WIRED』Web版にて、2021年11月より始まった東京都現代美術館 個展「ユージーン・スタジオ 新しい海:After the rainbow」に関する記事が掲載されています。
( 掲載記事より一部抜粋 )
意識という「新しい海」への旅:「EUGENE STUDIO」による個展の見どころ
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現代美術家の寒川裕人による日本拠点のアーティストスタジオ「EUGENE STUDIO(ユージーン・スタジオ)」が、個展「ユージーン・スタジオ 新しい海 EUGENE STUDIO After the rainbow」を東京都現代美術館で開催中だ。平成生まれのアーティストによる個展は同館初。人間の根源的な問いに向き合う本展示の見どころを、寒川の言葉とともに紹介する。
“…寒川は本作についてそう語る。退色を避けるために印刷技術は長い時間をかけて進歩し、それを逆に促すことは難しくなった。寒川は200種類以上の実験のなかから日本、オランダのメーカーのインク素材と1600年から使用されるフランスの用紙を組み合わせ、自然光による退色を試みた。…"
"…「わたしたちは社会のなかで、ひとつの大きなまとまりとして束ねられます。しかし、自分の隣にいる人たちはそれぞれで、距離感もまったく異なります。それぞれが融合するということは起こりえず、差異は必ず生まれてくるものです。そして一見ひとつしかないように見えた大きな塊のなかにある無数の点を認識することで、その塊が何かの集合体であったことも認識できる。興味を向けなければ見えない無数の差異を作品に投影しています。パンデミックで感じた孤独、そのなかでの内省が、こうした個と集団について考える作品を生んだように思います」…"
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