『Pen』Web版にて、2021年11月より始まった東京都現代美術館 個展「ユージーン・スタジオ 新しい海:After the rainbow」に関する記事が掲載されています。
( 掲載記事より一部抜粋 )
アーティスト・寒川裕人インタビュー|徒労の果てに、想像を超える表現が生まれる【創造の挑戦者たち#62】
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“…「日本人は海の力をよく理解しています。最初は美術館に東京湾の海底をそのまま引き上げてもってこられないかと考えました。しかしそれでは、現状の海底が見えるだけでなにも生まれません。であれば、想像の海をここにつくってしまおう。つまり『海庭』で表現した『新しい海』とは、現実の海ではなく想像の海です。縦に抜ける吹き抜けの空間に鏡を設け、そこから無限に続く海と、果てしなく続く水平線を創出したのです」…"
"…「震災で壊滅した街で、途方もない時間をかけて復興作業をする。東日本はまだ復興途中ですが、作業の積み重ねによっていつの日か、瓦礫の山から全然違う街の姿をつくることができるはず。震災を通して、正解がわからなくてもやり続ける、ある種の“徒労”の果てに見えるなにかがあることを、僕たちは知っているはず。続けることで見えてくる地平があると思って、制作を続けています」
自分の想像を超えたものが生まれた時、それは他者の新たな想像を引き起こす。寒川はアートで問いかけを続ける。…"
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