Light and shadow inside me（私は存在するだけで光と影がある）
2021、紙に水性染料
“一枚の絵を折り曲げて、太陽にあてると、光と影ができる。光が当たるところは退色し、影の部分は守られる。抽象画のようなこの作品は、「絵そのもののみで」絵が作られている。” “絵画と立体、日焼けという写真の原始的な要素が一体となって、その場所、ときどきの太陽とともにつくる。”
本シリーズは翠色の水性染料を特殊な技法によって均一に塗布した画面が自然光によって退色し、グラデーションが生じた作品である。翠色を塗布した一枚の紙を折り曲げて多角柱にし、数週間から数ヶ月間、太陽光に曝すと、光があたっている面は退色が進み、影になっている面は翠色が保たれることでグラデーションが生じる。絵画、立体、写真という3つの要素が重なり合い、そして”絵自らの影のみでできる”という還元的なプロセスが特徴的な平面作品である。物事は、存在するだけで光と影があることを示している。
『EUGENE STUDIO After the rainbow 新しい海』配布ハンドアウト(東京都現代美術館)より
Light and shadow inside me, 2021 Aqueous dye on paper Museum of Contemporary Art Tokyo
Light and shadow inside me, 2021 Aqueous dye on paper Museum of Contemporary Art Tokyo
Light and shadow inside me, 2021 Aqueous dye on paper Museum of Contemporary Art Tokyo
Light and shadow inside me, 2021 Aqueous dye on paper Museum of Contemporary Art Tokyo
07.22-08.24 in my house, in Tokyo, 2021 Aqueous dye on paper 107.4 × 155.5cm
07.22-08.24 in my house, in Tokyo, 2021 Aqueous dye on paper 107.4 × 155.5cm