11/27発刊のニューヨーク・タイムズの日本語版マガジン『The New York Times Style Magazine: Japan』にて寒川のインタビューが巻頭に掲載されています。ぜひご覧ください。
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( 掲載記事より一部抜粋 )
共生という概念を巡って――
寒川裕人がアートで提示する
“想像すること”のレッスン
After the rainbow
東京都現代美術館で個展を開催している「ユージーン・スタジオ」の寒川裕人。彼が本展のテーマに選んだのは“共生”という概念だ。個展で発表した新作とともにそのビジョンを寒川に聞いた。
無限に広がる想像の海――。東京都現代美術館で開かれている個展のタイトル『新しい海』に、寒川裕人はそのようなイメージを託した。寒川は1989年生まれ。自身のアーティストスタジオ「ユージーン・スタジオ」を主宰し、スタジオ名義で作品を制作・発表してきた。社会学などにも関心をもっていたが、美術の道を選んだのは「さまざまな考え方を受容してくれるのがアート。誰かにとって良いものもそうでないものも同じように存在していいのは美術しかないと思ったから」だと話す。
過去の作品から新作までが一堂に会する今回の個展。その内容を説明する際、寒川は“共生”という言葉を何度も口にした。幼少期をアメリカで過ごし、多感な時期に9.11や3.11を経験した彼にとって、それは思考の前提にあるものだという。「自分とは異なる価値観、倫理観の人がいて、その時々では理解できない存在、あるいは脅威になる存在が“共にある”ということ。それが当たり前の事実なのだという感覚は、昔から自然と自分の中にありました」。その“共にある”ことで成り立っている世界の断片を、寒川の作品はシンボリックに映し出す。
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