“Agricultural Revolution 3.0” が文化庁のWEBメディア「芸術カレントコンテンツ」にて掲載されました。
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メディアアートが問う自然との共生
( 本文抜粋 )
“……寒川裕人が率いる「THE EUGENE Studio」は2016年に組織されたアーティストスタジオである(註9)。平面作品、映像作品、インスタレーションなどさまざまな表現に取り組むなかでも異彩を放つのが《Agricultural Revolution 3.0》(2016年)だ。これは農業が盛んな山形県鶴岡市を舞台として、自然環境はそのままにバイオテクノロジーなどを用いた新素材産業を興し、未来型の農業都市を創造する「農業革命3.0」を構想した作品である。農業廃棄物を原料とする新素材の開発や、ITなどの技術を活用して生産管理や品質管理を行うスマートアグリといった農業に関わるさまざまな提案を「リビングリサーチ」としてまとめ、ドローイングやインスタレーション、Webサイト、カンファレンスなど多様な形で発表した。多くの人を巻き込んでアイデアを発展させ、実験的な構想からやがて社会の本質的な問題を解決していくこのようなアプローチは、自然環境保護といった地球規模の課題解決のひとつの道筋かもしれない。”
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